あーてぃちょーくのおんせんブログ

2020-01-01から1年間の記事一覧

映画『TENET テネット』ネタバレ解説・感想|SFの中にエモエモな友情

クッソ...クリストファー・ノーランのやつ、また俺を虜にしやがって!!(歓喜の涙) ということで、僕が一番好きな監督、クリストファー・ノーランの最新作『TENET テネット』なる、バケモノスパイSFアクション映画を観てきました。 キャスト俳優陣 エント…

Amazonプライム『FREEZE』シーズン2感想|ポップな雰囲気で面白くなったけど配慮もしてほしい

Amazonプライムの松本人志プレゼンツ『FREEZE』、シーズン2が配信されたので、観てみました。 シーズン1はいかんせん安全面の心配があり、素直に笑うことができませんでした。それから、ルール上リアクションを取らない人が勝ち残っていくので、観る人にと…

映画『千と千尋』『ナウシカ』再上映感想|父の思い出を再訪

ジブリ映画が奇跡的に劇場で再公開している、というニュースを聞いたとき、「これは観に行くしかない」と思いました。 中でも、ジブリ映画の中で僕が大好きな『千と千尋の神隠し』が上映しているということで早速観に行きました。 良き。 ちなみに、コロナ感…

映画『ダークナイト』IMAX版感想|音響とヒース・レジャーに新たな感動

中学生のときに劇場で観た『ダークナイト』に衝撃を受け、以降「好きな映画は?」と聞かれたら必ず本作を挙げるようにしています。洗練された映像、緊張感のある音楽、そして何と言ってもヒース・レジャー演じるジョーカーの狂気に度肝を抜かれたのをよく覚…

StayHomeの今、「お笑い」おすすめコンテンツを見て乗り切ろう。

StayHomeが常識となった今、ずっと家にいると鬱々とした気分になってきますよね。 僕は「お笑い」の力を割と信じているのですが、この自粛期間、普段「笑える」ことってほんとに幸せなことなんだなと改めて気付かされるわけです。 そこで、こんなときだから…

映画『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』感想|思い出補正もあるけど作品としてめちゃいいぞ

この作品は自分にとって非常に思い出深い作品で、子供の頃『ヘンダーランド』のVHSが家に置いてあって、それこそ何十回も観たんですよね。ほかのクレしん映画があったわけではないので、なぜ親がピンポイントでこれを買っていたのか、センスが良いとしか言え…

映画『聲の形』感想|京アニの粋を集めて原作の良さを抽出

大今良時先生による原作がもう素晴らしくて、観たいと思っていた映画版をようやく鑑賞できました。一言で言えば、マスト・ウォッチな作品でした。 非常に丁寧な作画でパステル風の綺麗な色使いが作品の空気感とマッチしていて、それだけで素晴らしいなと思っ…

映画『名探偵コナン』初期10作品感想|【後編】

コナン映画無料公開ようやく10作品を観終わりました。前編(↓)から引き続き、感想をまとめたいと思います。 artichoke.hatenablog.com 名探偵コナン ベイカー街の亡霊 (2002) 名探偵コナン 迷宮の十字路 (2003) 名探偵コナン 銀翼の奇術師 (2004) 名探偵コナ…

映画『名探偵コナン』初期10作品感想|【前編】

コナン映画の最新作『名探偵コナン 緋色の弾丸』が新型コロナウイルスの影響で公開延期に。それを受けて、映画の1作目から10作目を順次無料公開してくれるという太っ腹ぶりだったので、ありがたく視聴しました。 だいたいは過去に何回か見た作品だけど、…

映画『新聞記者』感想|単なる告発映画ではない、一般化したテーマ性

官邸に疑心の目を向けた映画だが、高いメッセージ性から日本アカデミー賞作品賞、さらには主演女優賞・男優賞の3冠に輝いた作品。受賞を記念して再上映がかかっていたので、映画館まで見に行ってきた。 新聞記者として真実を求める姿勢を貫く吉岡(シム・ウ…

映画『パラサイト 半地下の家族』感想|匂いの演出、親北ギャグ、トイレの蓋

遅ればせながらですが。カンヌとアカデミー賞のダブル受賞を果たした、ポン・ジュノ監督の意欲作。 ブラックユーモア溢れる風刺の効いた映画で、所々笑えました。一方で、後半からは展開が二転三転する緊張の連続。 貧富の格差を、住む場所の高低(丘の上の…

映画『劇場版SHIROBAKO』感想|夢の途上にいる若者へのメッセージ

面白かったし、最後は少し泣けた。 あれから4年。アニメ制作会社「武蔵野アニメーション」は下火となっていたが、新たに劇場アニメを作ることで制作プロデューサーを務める主人公・宮森(みゃーもり)たちが再び夢を追いかけようとする。 『SHIROBAKO』のア…

ドラマ『テセウスの船』真犯人ネタバレ感想(最終回更新)|せいやのファンで見始めたら、、「犯人が気になる!」

1−3話 4−5話 6話 7話 8話 9話 10話(最終回) 1−3話まで視聴。 『テセウスの船』、最初は僕の好きな霜降り明星のせいやがドラマ出演ということで見始めたが、緊張感のある展開で面白く見れている。 何と言っても主役の竹内涼真のみなぎるフレッ…

映画『1917 命をかけた伝令』感想|ワンカット映像はすごいが予想通りすぎた

良くも悪くも期待通りの映画だった。 監督サム・メンデスの祖父の実体験をもとに、第一次世界大戦中の2人の兵士が決死の伝令任務に挑む姿をワンカット風の映像で描く。 予告を見て面白そうだと思い鑑賞。全編ワンカットで戦争中に伝令の任務、という触れ込み…

映画『37セカンズ』感想|障がいと性を扱いながらも普遍的な成長譚

生まれたときから脳性麻痺によって手足の自由がきかず、車椅子で生活する「ゆま」が、 親友の漫画家のゴーストライターとして働いており世に出ることができない息苦しさ、 性への興味、 母親の過保護への反感、 そういったことを感じながら1歩外へ出てみる…

映画『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』感想|前作とは真逆のメッセージに困惑

2回見てしまった。2回目は心穏やかに楽しめたかな。 (C)2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved. とにかく「なぜ?」が頭の中に駆け回った最終章だった。エピソード8でビシバシ感じた“可能性”は何だったのか。 前作、エピソード8は荒削りながらも、レイと…

映画『劇場版メイドインアビス深き魂の黎明』感想|完成度高いけどナナチだけが癒し

見に行くと精神をすり減らされる映画。ナナチがいなかったら最後まで耐えられなかったかもしれない…。絵柄は可愛いのに、ストーリーは地獄というギャップの衝撃はアニメシリーズで既に味わったが、今作も負けず劣らずのグロさ。痛みが伝わってくるような演出…

映画『ラストレター』感想|現代における手紙への憧憬

岩井俊二監督作品を初めて鑑賞した。彼の故郷である仙台市を舞台に、過去と現代を行き来しながら、亡くなった未咲と鏡史郎の物語が展開される。 ©2020「ラストレター」製作委員会 福山雅治の抑制された演技、神木隆之介のまだ学生でも行ける若々しさ、森七菜…