あーてぃちょーくのおんせんブログ

2015-01-01から1年間の記事一覧

心が叫びたがってるんだ。 8点/10点

遅ればせながら『心が叫びたがってるんだ。』、通称「ここさけ」を観に行ってきました。この作品、本当にこのタイトルがすべてを物語っている。アニメ「あの花」のスタッフが再集結し、再び秩父を主な舞台とし、高校生の青春を描く群像劇。あることがきっか…

007 スペクター 9点/10点

2015年のビッグネームの一つ、007シリーズの最新作を鑑賞した。その名は「スペクター SPECTRE」。この名を聞いてピンと来る人は007シリーズのファンであろう。ショーン・コネリー版007で何度か登場し、著作権の問題から行方をくらませた犯罪組織、それがスペ…

【ガルパン極上爆音上映】立川まで行く価値はある

ガルパンの映画が爆音で上映されると知って友達と連れたって行って来ました、立川シネマシティ!ガルパンの映画自体の感想は以前書きましたので、こちら↓ artichoke.hatenablog.com の記事を参照してください。実際に映画制作スタッフの音響チームが、...

デジモンアドベンチャー tri. 第1章「再会」 6点/10点

テレビシリーズから15年。高校生になった太一たちの新たな戦いが始まる。 本作は6部作を予定しており、再びデジモンたちに会えるということで、僕達デジモン世代では大きな話題となった。観に行った劇場ではグッズが完売していて本作の人気の高さが表れてい…

ガールズ&パンツァー 劇場版 9点/10点

アニメシリーズの終結から2年。戦車に乗って試合をするという、戦車道を嗜む女子たちの物語のその後を描く。劇場版の公開が1年延期されたのも、テレビシリーズで...

ドライヴ 7点/10点

主人公ドライバー(ライアン・ゴズリング)が物静かで非常にクールなのだが後に怖い一面も見せる。演出が秀逸でバックミラーを使った構図、エレベーターの照明の当て方など、実に印象的なシーンが多い。ただ、一本調のストーリーと暴力的描写が頂けない。

プレデターズ 3点/10点

日曜洋画劇場でたまたまやっていたのでそのまま鑑賞。まず主人公がクソ。仲間をすぐ見捨てて置き去りにする。それから日本のヤクザが登場するのだが、アメリカの偏見が多分に盛り込まれていて爆笑ポイントになっている。映像は綺麗だが緊張感やスリルがなく…

裏切りのサーカス 8点/10点

正直1回見ただけなので何が何やらあまり理解できていない。が、非常に静かに淡々と物語が進む中で登場人物たちの内に秘めた熱情が伝わってきた。近いうちにもう一度見てまた気づいたこと書きますね。

アクトレス 〜女たちの舞台〜 7点/10点

私が推している女優、クロエ・グレース・モレッツが出演しているので劇場へ足を運んだ。会話劇を美しい風景と優雅な音楽とともに描いている。ただどうしても主人公(ジュリエット・ビノシュ)が"堅い"という印象になってしまう。彼女よりもそのマネージャー役…

アポロ13 9点/10点

ほぼ実話という感動的なストーリーを素晴らしい音楽とともにテンポよく楽しめる。トム・ハンクスの出ている映画にハズレはない。彼の演技、クルーとヒューストンとの連帯感が心地よい。多少わかりにくい説明・編集のためマイナス1。

フルメタルジャケット 7点/10点

スタンリー・キューブリックによる戦争・訓練によって人が変わっていく有様を描いた作品なのだが、それにしてはシリアス感が足りず間延びしている印象がある。監督は反戦ではなく戦争そのままを描きたかったのだそうだがそれが裏目に出たのだろうか。前半の…

シンドラーのリスト 8点/10点

自身もユダヤ系のスティーブン・スピルバーグによるあえてモノクロで撮影されたホロコーストの代表的映画。どうしても美化している部分があるものの、ユダヤ人の扱いについて概観できる。モノクロのタッチは効果的だが195分という時間は長い。最後に演者と実…

アヒルと鴨のコインロッカー 8点/10点

伊坂幸太郎原作、オール仙台ロケの映画。話のテンポがよく、鮮やかな伏線回収には驚いた。しかも話はそこで終わるのではなく、後味爽やかなヒューマンストーリーに仕上がっている。原作の評価が高いので原作のほうも読んでみたいと思った(原作ファンはあまり…

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 7点/10点

シリーズ中最も皮肉たらしいというか痛快なエンド。私としてはメカを使ってスマートに潜入するのが好みなのだが今作は割と行き当たりバッタリの肉弾戦が多かったように思う。トム・クルーズの拷問シーンだけでもファンの女性は見る価値があるかもしれない。

ジュラシック・ワールド 7点/10点

スティーブン・スピルバーグ監督が作り出したジュラシック・パークシリーズから14年。彼は製作総指揮にまわったものの、シリーズのDNAをしっかり受け継いだ大作娯楽映画に仕上がっている。最後のおいしいところは奴がもっていってしまって唖然としたが、見せ…

プレステージ 7点/10点

僕の好きなクリストファー・ノーラン監督の『バットマンビギンズ』の次に撮られた作品。彼の作品ではおなじみとなったクリスチャン・ベールやマイケル・ケインが出演している。まさかのSF展開だったがラストには驚いた。見終わってもクリスチャン・ベールが…

ブラック・スワン 7点/10点

痛々しい描写が多くて辛かった。鏡や地下鉄の車窓など、反射を使った演出が効果的で主人公の二面性の怖さを増幅させていた。特に黒鳥の演技が鳥肌ものだった。

バケモノの子 8点/10点

細田守監督の親子にも近い師弟の関係を描いた作品。王道的ストーリーを踏みつつも爽やかにまとまっていた。渋谷・渋天街(じゅうてんがい)の描写、特に人物の作画が素晴らしく、作品に奥行きをもたせる。青年の悩みに解決を見いだせるので"子育て"という意味…

世界にひとつのプレイブック 7点/10点

見る前までタイトルを「世界にひとつのプレイバック」だと勘違いしていて、何かやり直す物語だろうかと勝手に思っていたのだが、正しくは「プレイブック」だった。指南書という意味らしい。まあそんなことは置いといて。 "EXELSIOR(より高く)"をモットーに前…

永遠の0 8点/10点

小説の無駄な部分を省き、ドキュメントというよりもドラマ的に空戦を描写している。宮部久蔵(岡田准一)の思いがより伝わってくる。戦後は十分描かれていたので戦時を伝えるエピソードを加えるとよりリアルになるのではないだろうか。

時をかける少女 9点/10点

細田守監督が一躍有名になった作品。ひと夏の体験を描いていて清々しい。甘酸っぱいというよりも爽やかな恋の描写もまたよい。タイムリープものに付いてまわる細かな欠陥をつくような野暮な真似はせず、純粋に自分の夏の体験を追憶したくなるような作品だ。

千年女優 8点/10点

最後のセリフは初め、自己中心的かとも思ったが、それは強烈な人生の肯定になっていることに気付き、作品の素晴らしさが一層増した。作画で言えば前後の動きやキャラの動きが滑らかで見ていて飽きず、さすが今敏監督。声優の演技も情感こもっていて良かった…

最強のふたり 8点/10点

実話を基にしたフランス映画。車中から始まるオープニングは数知れないが、こんなにも綺麗にかつおしゃれなオープニング、伏線回収は見たことがない。 介護する側、される側という関係から始まりはするけれども、ふたりはそんなことは意にも介さない様子であ…

ライフ・イズ・ビューティフル 7点/10点

ホロコーストを扱った作品の代表作として『シンドラーのリスト』と双肩を並べる、監督と脚本と主演をロバート・ベニーニが一人でこなしたイタリア映画。ユダヤ系イタリア人の親子の視点で描いたお話。あえてシリアスに走らずに、辛いことも気の持ちよう、ユ…

2001年宇宙の旅 8点/10点

1968年に公開されたスタンリー・キューブリック監督の宇宙SF映画の金字塔的作品。公開と共にその難解性、神秘性が波紋を呼び、再公開を繰り返しながら徐々に評価を高めた。上の動画は、2014年にイギリスのSF映画のイベントで新たに公開された予告編であり、…

サマーウォーズ 9点/10点

『時をかける少女』(レビューは下から)でその地位を不動のものとした細田守監督作品である。 夏の田舎や大家族というノスタルジーあふれる要素と、アバターや電脳空間といった現代味のある要素をうまく融合させることで共感の得やすい名作になっている。...

風と共に去りぬ 9点/10点

4時間たっぷりと楽しめる。壮大な人間ドラマとスペクタクルである。人間の持つ本当に様々な感情と人間関係を、戦争という背景の中で描き切った傑作である。 主演のスカーレット・オハラ役、義妹のメラニー役を始めとする女優陣の演技も素晴らしく、物語にい…

攻殻機動隊 新劇場版 6点/10点

映画館で見たのでとにかく爆音がすごかった。草薙素子の原初や攻殻機動隊の設立が描かれるストーリー、そしてラストがGHOST IN THE SHELLにつながる演出は良いものの、なにぶん話が難しくついていけない。デッドエンドという欠陥を基調に話は進められ、テー…

マッドマックス 怒りのデス・ロード 6点/10点

初めてIMAXで見た作品がこのマッドマックスとなった。その迫力たるやすさまじい。ストーリーは単純明快。スカッとしたい時には良い。

海街diary 9点/10点

あえて感動的にする演出はないのに泣けた。それは人と人との複雑に思えるつながりを丁寧に描いているからであろう。"義理"や"建前"と、"本音"という日本文化に根ざしたストーリーは深く心に染み入る。