あーてぃちょーくのおんせんブログ

映画

【ネタバレ】映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』感想|ファン歓喜のお祭り映画

これは"""ガチ"""の"""マジ"""で凄いことしてる映画。【ネタバレ注意】です。 本当にこれまでスパイディーの映画を見てきてよかったと思えた映画。初日に満員のIMAXで見たんですけど、そうした「物好き」が集まったことで劇場内がサプライズにどよめき、ファ…

映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』感想(ネタバレ)|シンジ、庵野監督、そして誰の心にもある成長の物語

ネタバレです。公開日にアップすることでこのお祭りに参加した証を残しておくべく。 最高すぎました。『Q』で混乱に陥れたのに、こんなに綺麗に終わることできる?くらいの清々しい終わり方。庵野監督は旧作のやり直し、そしてブラッシュアップがしたかった…

映画『すばらしき世界』試写会感想|西川美和監督の新たな境地(極力ネタバレなし)

試写会にて。結論から言うと、めちゃくちゃ良かったです。 ほんとはネタバレして書きたいところですが、試写会に行って一足先に観た自分としては少しでもこの映画を広めないといけない、、!という使命感があるので、できるだけネタバレせずに書きます。 本…

映画『ジョゼと虎と魚たち』感想|前向きになれるボーイミーツガール

アニメのジョゼ虎、かなり良かったです!僕としては好きな映画でした。 夢を追いかける大学生・恒夫と、外の世界を知らず自らの空想の世界で生きてきた車椅子の女の子・ジョゼが出会うボーイミーツガール。田辺聖子さんの短編小説が原作で、2003年には実写映…

映画『約束のネバーランド』感想|意外と良かった!原作ファンでも楽しめる約ネバ

期待値低めで行ったからか、結構楽しめました。 アニメ2期が放送中の、人気漫画の実写化です。内容としてはアニメ1期分プラスアルファ、という感じです。界隈からは配役より年齢が下のキャラクターを演じられるのか?監督が平川雄一朗さんだけど大丈夫?と公…

映画『TENET テネット』ネタバレ解説・感想|SFの中にエモエモな友情

クッソ...クリストファー・ノーランのやつ、また俺を虜にしやがって!!(歓喜の涙) ということで、僕が一番好きな監督、クリストファー・ノーランの最新作『TENET テネット』なる、バケモノスパイSFアクション映画を観てきました。 キャスト俳優陣 エント…

映画『千と千尋』『ナウシカ』再上映感想|父の思い出を再訪

ジブリ映画が奇跡的に劇場で再公開している、というニュースを聞いたとき、「これは観に行くしかない」と思いました。 中でも、ジブリ映画の中で僕が大好きな『千と千尋の神隠し』が上映しているということで早速観に行きました。 良き。 ちなみに、コロナ感…

映画『ダークナイト』IMAX版感想|音響とヒース・レジャーに新たな感動

中学生のときに劇場で観た『ダークナイト』に衝撃を受け、以降「好きな映画は?」と聞かれたら必ず本作を挙げるようにしています。洗練された映像、緊張感のある音楽、そして何と言ってもヒース・レジャー演じるジョーカーの狂気に度肝を抜かれたのをよく覚…

映画『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』感想|思い出補正もあるけど作品としてめちゃいいぞ

この作品は自分にとって非常に思い出深い作品で、子供の頃『ヘンダーランド』のVHSが家に置いてあって、それこそ何十回も観たんですよね。ほかのクレしん映画があったわけではないので、なぜ親がピンポイントでこれを買っていたのか、センスが良いとしか言え…

映画『聲の形』感想|京アニの粋を集めて原作の良さを抽出

大今良時先生による原作がもう素晴らしくて、観たいと思っていた映画版をようやく鑑賞できました。一言で言えば、マスト・ウォッチな作品でした。 非常に丁寧な作画でパステル風の綺麗な色使いが作品の空気感とマッチしていて、それだけで素晴らしいなと思っ…

映画『名探偵コナン』初期10作品感想|【後編】

コナン映画無料公開ようやく10作品を観終わりました。前編(↓)から引き続き、感想をまとめたいと思います。 artichoke.hatenablog.com 名探偵コナン ベイカー街の亡霊 (2002) 名探偵コナン 迷宮の十字路 (2003) 名探偵コナン 銀翼の奇術師 (2004) 名探偵コナ…

映画『名探偵コナン』初期10作品感想|【前編】

コナン映画の最新作『名探偵コナン 緋色の弾丸』が新型コロナウイルスの影響で公開延期に。それを受けて、映画の1作目から10作目を順次無料公開してくれるという太っ腹ぶりだったので、ありがたく視聴しました。 だいたいは過去に何回か見た作品だけど、…

映画『新聞記者』感想|単なる告発映画ではない、一般化したテーマ性

官邸に疑心の目を向けた映画だが、高いメッセージ性から日本アカデミー賞作品賞、さらには主演女優賞・男優賞の3冠に輝いた作品。受賞を記念して再上映がかかっていたので、映画館まで見に行ってきた。 新聞記者として真実を求める姿勢を貫く吉岡(シム・ウ…

映画『パラサイト 半地下の家族』感想|匂いの演出、親北ギャグ、トイレの蓋

遅ればせながらですが。カンヌとアカデミー賞のダブル受賞を果たした、ポン・ジュノ監督の意欲作。 ブラックユーモア溢れる風刺の効いた映画で、所々笑えました。一方で、後半からは展開が二転三転する緊張の連続。 貧富の格差を、住む場所の高低(丘の上の…

映画『劇場版SHIROBAKO』感想|夢の途上にいる若者へのメッセージ

面白かったし、最後は少し泣けた。 あれから4年。アニメ制作会社「武蔵野アニメーション」は下火となっていたが、新たに劇場アニメを作ることで制作プロデューサーを務める主人公・宮森(みゃーもり)たちが再び夢を追いかけようとする。 『SHIROBAKO』のア…

映画『1917 命をかけた伝令』感想|ワンカット映像はすごいが予想通りすぎた

良くも悪くも期待通りの映画だった。 監督サム・メンデスの祖父の実体験をもとに、第一次世界大戦中の2人の兵士が決死の伝令任務に挑む姿をワンカット風の映像で描く。 予告を見て面白そうだと思い鑑賞。全編ワンカットで戦争中に伝令の任務、という触れ込み…

映画『37セカンズ』感想|障がいと性を扱いながらも普遍的な成長譚

生まれたときから脳性麻痺によって手足の自由がきかず、車椅子で生活する「ゆま」が、 親友の漫画家のゴーストライターとして働いており世に出ることができない息苦しさ、 性への興味、 母親の過保護への反感、 そういったことを感じながら1歩外へ出てみる…

映画『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』感想|前作とは真逆のメッセージに困惑

2回見てしまった。2回目は心穏やかに楽しめたかな。 (C)2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved. とにかく「なぜ?」が頭の中に駆け回った最終章だった。エピソード8でビシバシ感じた“可能性”は何だったのか。 前作、エピソード8は荒削りながらも、レイと…

映画『劇場版メイドインアビス深き魂の黎明』感想|完成度高いけどナナチだけが癒し

見に行くと精神をすり減らされる映画。ナナチがいなかったら最後まで耐えられなかったかもしれない…。絵柄は可愛いのに、ストーリーは地獄というギャップの衝撃はアニメシリーズで既に味わったが、今作も負けず劣らずのグロさ。痛みが伝わってくるような演出…

映画『ラストレター』感想|現代における手紙への憧憬

岩井俊二監督作品を初めて鑑賞した。彼の故郷である仙台市を舞台に、過去と現代を行き来しながら、亡くなった未咲と鏡史郎の物語が展開される。 ©2020「ラストレター」製作委員会 福山雅治の抑制された演技、神木隆之介のまだ学生でも行ける若々しさ、森七菜…

映画『アラジン』感想|楽しく観れる実写版〜主役はウィル・スミス〜

ディズニーの実写化映画を見たのは『美女と野獣』以来2年ぶりだが、本作も素晴らしい出来栄えで感動しました。 (C)2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved. 砂漠の王国アグラバーで泥棒稼業で生計をつなぐ青年アラジンの前に現れたのは、お忍…

映画『名探偵ピカチュウ』感想|おっさんピカチュウ普通に可愛い

やはりハリウッドのCG技術はすごいなと思いました。ポケモンが普通に街にいて、人間と共生する世界が描かれています。 Ⓒ2018 Legendary and Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved. Ⓒ2018 Pokémon しかしピカチュウかわいいね。フサフサの質…

映画『ブラック・クランズマン』感想|ユーモア溢れる黒人差別反対映画

黒人差別をユーモアと皮肉によって娯楽作へとまとめ上げた、実話に基づく映画。緊張と緩和、シリアスとユーモアに彩られた本作は、あっと驚くラストのシーケンス映像まで、大胆にも現実を皮肉った良作となっていました。 (C)2018 FOCUS FEATURES LLC, ALL …

映画『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』感想|キャラクターの内面に踏み込んだ正統続編

ベニチオ・デル・トロとジョシュ・ブローリンという強面の2人が主役を張る、シリーズ2作目。前作『ボーダーライン』を成功に導いた監督やスタッフはほとんど降板となっていますが、脚本のテイラー・シェリダンは続投しており、前作のもつ重々しい空気を色…

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』感想|マーベルありがとう!泣き笑い感動の3時間

マジで今までマーベルありがとう!胸熱展開が最高。サーガの終わりとして素晴らしい映画でした。 ©2019 MARVEL 衝撃的なラストの『インフィニティ・ウォー』からわずか1年。昨今のマーベル映画の多作ぶりには驚かされます。サノスという絶対的なヴィランが…

映画『キャプテン・マーベル』感想|女性ヒーロー爆誕と、フューリーのユーモラス、そして猫

『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』の最後にニック・フューリーが呼んだ、キャプテン・マーベルとは誰だったのかという話。 ©Marvel Studios 2018 冒頭のマーベルロゴに、去年亡くなったスタン・リーの映像が散りばめられるシーンだけでこっちはもう…

映画『名探偵コナン 紺青の拳』感想|京極より園子に目が行くキャラ映画

最近は「組織絡み」の映画→キャラ映画のサイクルが出来つつあるコナン映画である。今回はキャラ映画ですね、京極真成分強め。 Ⓒ2019 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会 いやー、これで京極真にガチ恋するコナンオタク女性陣も増えるのでは?と思いました。“…

映画『響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』感想|代替わりと群像劇、『リズ』との比較について

いやー素晴らしい出来栄えでしたね。この作品を見ることで、改めて『響け!』が強いコンテンツであることを再確認しました。『響け!』というコンテンツが素晴らしいのは、「時の流れ」と「複数の視点」を描くことが出来るからだと思っています。 (c)武田綾…

映画『ダイ・ハード』感想|シリーズ1作目が愛される理由

3度目くらいの鑑賞。ツイてない男、ジョン・マクレーンがマジで最高のシリーズ第1作。 © 1990-2019 IMDb.com, Inc. あらすじ 感想 シリーズ史上最高と言われる理由 アクション濃いめの頭脳戦 まとめ あらすじ テロリストによって日本商社の高層ビルが乗っ…

おんせんブログ的2018年映画ランキング

今年ももう大晦日ですね。色々な場面で「平成最後」という言葉が使われた今年、皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか。 僕は2018年の8月から、このブログ「おんせんブログ」を本格的に再開しまして、またポチポチと記事を更新し始めました。来年も継続的…