映画『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』感想|思い出補正もあるけど作品としてめちゃいいぞ

この作品は自分にとって非常に思い出深い作品で、子供の頃『ヘンダーランド』のVHSが家に置いてあって、それこそ何十回も観たんですよね。ほかのクレしん映画があったわけではないので、なぜ親がピンポイントでこれを買っていたのか、センスが良いとしか言えないですね。

ヘンダーランドの大冒険

思い出補正もあり、面白いし大好きな作品。もしクレしん映画の中でどれが一番好きかと聞かれたら、名作の呼び声が高い『戦国』や『オトナ帝国』を差し置いて、本作『ヘンダーランド』を挙げるかもしれない。

子供には怖すぎるス・ノーマン・パーやヘンダーランドの演出、切なさを感じる夕暮れなど、トラウマになる要素も多いが不思議とまた観てしまっていた。

本作の名シーンは枚挙にいとまがない。何度も登場するぶりぶりざえもん、魔法の力で雛形あきこを出すボケ、ひろしのババ抜き、マカオとジョマのバレエ、ひろしの名刺。どれをとっても面白すぎる。

作画も素晴らしく、特にチョキリーヌとトッペマの空中戦と、ラストのヘンダー城での追いかけっこのシーンは、感動するくらい絵が動く。

オカマ魔女、ス・ノーマン・パー、チョキリーヌ、オオカミ男(クレイ・G・マッド)など、敵キャラがみんな魅力的で、かつ面白く愛らしいのもまた名作たる所以か。

しんちゃん映画には珍しく、春日部防衛隊の面々は特に活躍せず、ひまわりもまだいないため、基本的にはしんちゃん1人で立ち向かっていく。そこに一抹の寂しさや孤独を感じるが、しんちゃんが「一人の大人」として一歩成長する姿に、幼かった自分も憧れたのではないかな。

Amazonプライム・ビデオでも観れるので、ぜひ。