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映画『名探偵コナン 紺青の拳』感想|京極より園子に目が行くキャラ映画

最近は「組織絡み」の映画→キャラ映画のサイクルが出来つつあるコナン映画である。今回はキャラ映画ですね、京極真成分強め。

名探偵コナン 紺青の拳
Ⓒ2019 青山剛昌名探偵コナン製作委員会

いやー、これで京極真にガチ恋するコナンオタク女性陣も増えるのでは?と思いました。“圧倒的な”腕力と純朴な彼の姿に、頬を染める園子も可愛く見えましたね。特にラストで髪を下げた園子が物凄く可愛かった。毎回アレを見せてくれ。

はい。ストーリーの方は犯人が声優のおかげもあってわかりやすく、まあまあな感じでした。でもなぜレオンがシンガポールの街を変えたいか?という動機をもっと深く描いて欲しかった。ちょっとキャラの描き込みがそれぞれ足りない印象ですね。

舞台も海外が初めてということで意外でしたが、確かにベイカー街は仮想空間でしたもんね。海外だとパスポート問題が発生するのか、なるほどど思った次第です。ロケはシンガポールってことでコナンの雰囲気にも合うし良かったと思う。聖地巡礼する人は大変ですが。

キッドも出ていましたが、今回は完全にコナンの相棒みたいな感じで張り合いなかったですね。予告ではキッドと京極真の対決が取り沙汰されてましたが、そんなになかったのも肩透かし。まぁでもそれをメインに据えられてもこちらとしてはどっちが勝ってもいいんで微妙な気持ちになりますが。そういう意味では予告は損してるなーと思います。もうちょいみんな興味もつような作り方なかった?

1つのアニメ映画としてみると作画は良かったですね。京極真の作画とか別作品か?というくらい気合いが入ってました。また、今作は初の女性監督ということで、演出も細かく描かれていたように思います。特に今作は「拳(フィスト)」がテーマということで、冒頭から多くの握手がクローズアップされたりキッドのマジシャンの手が注目されたり京極真のミサンガも手首に巻かれたり。一種のまとまりが出ていたかなと思います。

さてさて来年の予告は彼の声ということで、サイクルとしてもまた「組織絡み」の映画。楽しみにしましょう。