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映画『トゥームレイダー ファースト・ミッション』感想|アリシア・ヴィキャンデル最高かよ

リブート版『トゥームレイダー』シリーズ最新作が、Amazonプライムビデオに早くも登場していたので、観てみました。アリシア・ヴィキャンデル見たさに選んだ作品。

ドゥームレイダー ファースト・ミッション ポスター
© 1990-2018 IMDb.com, Inc.

あらすじ

世界的人気を誇るアクションアドベンチャーゲームで、アンジェリーナ・ジョリー主演により映画化もされた「トゥームレイダー」を、「リリーのすべて」「エクス・マキナ」の人気オスカー女優アリシア・ビカンダー主演で新たに映画化。資産家で冒険家の父リチャードが行方知れずになって7年。ひとり娘のララ・クロフトは、父の残した秘密の暗号を解き、父が日本の古代の女王ヒミコが葬られたという、絶海の孤島に向かったことを知る。ヒミコの呪いが解かれれば世界は存亡の危機に陥るといい、父はその力の悪用を企む者たちから秘密を守ろうとしていたのだった。その事実を知ったララは、トレジャーハンターとして父の残したミッションを遂行しようと、香港の船乗りルー・レンの協力を得て島を目指すが……。監督は「THE WAVE ザ・ウェイブ」で注目されたノルウェー出身のローアル・ユートハウグが務め、ハリウッドのメジャー映画で初メガホンをとった。(映画.com)

感想

アリシア・ヴィキャンデル、やっぱいいわ〜。美しさとクレバーさを兼ね備えていることはこれまでも見てきていましたが、本作ではアクションでも魅了しています。ほとんどアクションは初めてという彼女、トレーニングの成果がよく出ています。

ストーリーのほうですが、これはハリウッド的ご都合主義が前面に押し出されたものとなっていたので、娯楽として見るのが適当かと。少し後で書きます。

トゥームレイダー』作品、僕は初めて見たんですが何も考えずスッキリ観れますね。アンジェリーナ・ジョリーの2作品も観たくなってきました。

キャストの好演

この作品、キャストの演技はすごくいいんですよ。

まずはアリシア・ヴィキャンデル。彼女が出ているからこの映画を観たと言っても良いくらい。

アリシア・ヴィキャンデルのララ・クロフト
© 1990-2018 IMDb.com, Inc.

エスクマキナ』では何を考えているか分からないような感情を抑制したロボットの演技に、こいつは凄いぞと、惹きつけられました。『ジェイソン・ボーン』ではボーンと裏で協力するCIAエージェントの役柄で、美しく知性あふれる演技が最高でした。

本作では、アクション映画に初めて挑戦しており、ハリウッド女優としての気概が感じられます。アクションのトレーニングを積み、鍛えた肉体、動きは、初々しくも冒険が好きという主人公ララ・クロフトの境遇と上手くマッチしており、映画に説得力を持たせることに成功しています。

今回は戦闘だとまだヒヨッコのララ・クロフトで、最初のボクシングでも負けますし、悪役との殴り合いでもかなりの劣勢です。強くなったララ・クロフトが早く観たいという贅沢な欲が出ちゃいますね。

もちろん、アクションだけではなく、今までの作品で培ってきたドラマ部分の演技は、ストーリー終盤の父との別れのシーンでも遺憾無く発揮されていて、僕は感動しました。

これからも注目していきたい、そんな女優さんです。

あと良いと思ったのは、ララと行動を共にすることになる、父の知人の息子、ルー・レン役のダニエル・ウーですね。

ダニエル・ウーのルー・レン
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イケメン!上腕二頭筋!という感じで、頼もしい船長を好演していました。ストーリー的にはララと恋仲にならなくて良かったと思いました。もしそうなってたら一気に物語の質が落ちますからね。信頼関係のおける友人、といった立ち位置を上手く演じていました。

ララのお父さん役や、秘密組織「トリニティ」の悪役メンバー・ヴォーゲル役もまあまあ良かったですが、これはストーリー的に誰でも演じられる役どころかなと思います。

ストーリーはご都合主義(ネタバレ)

失踪して7年になる父リチャード(死んだと思われてた)を追ってララ・クロフトが島に入るとお父さんが実は生きてたというなんともハリウッド的な綺麗なストーリー。しかも終盤ではお父さん死にますからね。娘をどんだけ悲しませるんだアンタは。自己犠牲で死ぬならヴォーゲル倒してからにしなよと言いたくなりました。

本作で扱われるトゥーム(墓)は、なんと我らが日本の卑弥呼です。物語の中では卑弥呼は完全に悪のように描かれていて、日本人としてはなんだか微妙な感じで見てました。まあ史実上も人々を惑わすシャーマンとしての一面もあったようですから、あながち間違ってはいないのか?字幕だとずっと「ヒミコ」とカタカナ表記になっていたように、フィクション上と別人と思って観るくらいがちょうどいいかも。

このヒミコですが、ヒミコに触れた人々は死んだ、という言い伝えがある設定になっています。物語の終盤でそれはヒミコが病原菌の保持者だったからだ、というオチになっています。でも僕は、触れただけであんなすぐ死ぬような病原菌だかウイルスなんてありえねぇ、と思ってしまいました。『バイオハザード』のTウイルスとかなら噛まれることによる血液感染なんで、まだ分かりますが。接触感染力、強すぎでしょ。

それからこれは自分の期待が間違ってたんですが、『トゥームレイダー』作品における謎解きって結構なおざりな扱いなんですね。もっと『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズのようなワクワクする謎解きを期待していました。なんかパズル的なものをララがカチカチやって解くとか見てて簡単そうに見えてしまう、、。ちゃんとやったところは透明な色のパネルを組み合わせるところくらいです。もっとそういうのが観たい。ゲームでは謎解き強めなようなんで映画でも上手く活かせないものですかね。

色々言いましたが、物語のラストで嫌疑がかけられる、アノ人物には驚かされました。これは確実に続編の構想があります。伏線がまあまあ張られていたことにも驚き。ぜひともララとアイツの対決を見てみたいものです。

まとめ

さて、アリシア・ヴィキャンデルを主演に迎えた『トゥームレイダー』リブート作品はまずまずの出来となりました。娯楽作品としては何も考えず楽しめる作品になっていると思います。是非次回作も製作してもらって、またアリシア・ヴィキャンデルのカッコいい姿を拝見したいものです。