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松本人志『FREEZE』最終回まで見終えた感想 〜最低限の安心が欲しい〜 【Amazonプライムビデオ】

『ドキュメンタル』に続く、松本人志Amazon新企画『FREEZE』を最終話まで見終えたので、感想をつらつらと。

第1話を見たときの感想はこちら↓に書きました。

『FREEZE』を見た感想 〜静寂は放送事故か?〜【Amazonプライムビデオ】 - おんせんブログ

結論から言うと、第1話を見たときの不安が的中してしまいましたね。ルール上、「リアクションをとる人」が脱落していくので、最後に残ったのはただただ動かないだけの3人、クロちゃん、諸星和己、ダイヤモンド☆ユカイ。最初はダイヤモンド☆ユカイがスネを叩かれてるのを見て爆笑しましたが、いま思えば、フジモンやボビーが笑いを堪えている姿が面白かったせいなのかもしれません。何もリアクションがないので(これは本当にすごいことですが)、どこで笑ったらいいのか分からず、ただ松本人志の笑い声がこだまするだけ。こうしたタイプの笑いは自分には合わないのかも。

また、最終回、どんな仕掛けが来るのかと戦々恐々としながら見ましたが、これも肩透かしでした。それまでの4回で見慣れたものが多かったんですよね。風船の爆発、剣道、熱々ポップコーン、、。参加者からしてみたら、こんな仕掛けには慣れないかもしれませんが、4回も見た視聴者は正直既視感のある仕掛けばかりで、いまいち盛り上がりに欠ける終わり方だったと思います。

敗者復活のクロちゃんは妥当

それまで、リアクションが大きかったはずのボビーや鈴木奈々が残る展開がありました。これについては演出的・番組的な盛り上げとして、僕は特に問題ないと思います。しかし、さすがに決勝ではしっかり「FREEZE」できていた人に戦って欲しいと思っていましたので、敗者復活で上がったクロちゃんの選出は妥当だと思います。というかタランチュラを顔に載せられてノーリアクションって、、すごすぎる。

安全性とは?

そのクロちゃんですが、第1話でダミー包丁を付けたドローンに顔を刺されたためか、絆創膏を貼っているのが画面から確実に分かりました。これはどうなんでしょう。番組の冒頭には「出演者の安全性に十分配慮」した旨がありますが、配慮が足りなかったのではないでしょうか。誰がどう言おうとこれは明らかに「危険」です。目に刺さったら?などと心配するレビュワーが多いのも納得です。もちろん出演者には「危険だと思ったら逃げて」と伝えてあったかもしれない。ドローンの操作もものすごく計算されたものだったかもしれない。しかし、我々視聴者が心配した時点でこれはアウトでしょう。何でもやって良いわけではない。それがいくら地上波ではないAmazonであったとしても。心配が先行して笑いにならないからです。「最低限の安心」というコンプライアンスのもと、はじめて笑いは成り立つのでは。

優勝者は

優勝者は、5回を通じて微動だにしなかった、ダイヤモンド☆ユカイでした。諸星和己が言っていた「我々は昭和の激動の時代を生き抜いて耐えることを学んだわけよ」という言葉には妙に説得力があって笑ってしまいましたが、その諸星和己を抑えての優勝。さすがの耐える力です。ダイヤモンド☆ユカイの優勝には誰も文句はつけないと思いますね。

今後はどうなる

5回を通じて、金のかかった仕掛けや演出はAmazonプライムならではでした。特に、まつもと犬のプロモーションは、さすがAmazonカネあるなーと思って見ていました。ただ、僕はドキュメンタルのほうが好きですし、実際面白いと思います。今後これをどう叩き台にして、ブラッシュアップしていくのか。はたまたやめてしまうのか。個人的には、1個1個の仕掛けの間隔が短く、下手なバラエティ感が出てしまっていたので、もっとシビアに、かつドキュメンタルのようなサバイバル感が出るとより面白くなるんじゃないかなーと思います。今後に期待ですね。ドキュメンタルのシーズン6も楽しみにしています。