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映画『劇場版メイドインアビス深き魂の黎明』感想|完成度高いけどナナチだけが癒し

見に行くと精神をすり減らされる映画。ナナチがいなかったら最後まで耐えられなかったかもしれない…。絵柄は可愛いのに、ストーリーは地獄というギャップの衝撃はアニメシリーズで既に味わったが、今作も負けず劣らずのグロさ。痛みが伝わってくるような演出。たぶん実写化されたら自分は見てられない。

劇場版メイドインアビス
(C)つくしあきひと竹書房メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会

テレビアニメ放映から1年、また1年と待たされ、ようやく公開に至った新作続編。待った甲斐があり、素晴らしいグラフィックス、演出が詰まった映画になっていた。地下五層での、プリュシカとの出会い、そしてボンドルドとの対決が描かれる。

ボンドルドが出るということは分かっていたのだが、これほどしっかりと対決することになるとは思っていなかった。レグとの上昇しながらの闘いの場面は、作画の迫力が神がかっており、劇場映えもしていたので見に行って良かったと思えた。

しっかしボンドルドのマッドサイエンティストっぷりよ。プリュシカに注いでいた愛情が「祝福」を受けるためというクソみたいな理由と分かる場面。絶望しかないよ。愛情の意味を分かってなおそれを利用するという狡猾さ。でも森川さんのおかげでめちゃめちゃクールで頭脳明晰なパパのようにも聞こえてくるからすごい。キャラ立ちしまくってた。

やはり世界観が好き。メイドインアビスの、一見すると綺麗で、でもよく見てみると変哲で気味悪く、グロテスクな雰囲気が上手く出ていた。背景美術も素晴らしい。

あとナナチね。テレビシリーズから可愛いけど今作でも健在。癒し。

リコはちょっと扱いが雑では?今作では白笛も重要なキーになってくるが、その話をするためだけの駒、装置のように見えてしまう。今後の活躍に期待。

続編はどんな形で制作されるんだろう?楽しみに待ちたい。