映画『ボヘミアン・ラプソディ』感想・ハッチポッチステーション見ような。

映画館で見て良かったと思える、Queenの素晴らしいサウンド。ストーリーも普通に感動。鑑賞したのは奇しくも、フレディ・マーキュリーの命日11月24日でした。

ボヘミアン・ラプソディ

あらすじ

世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。クイーンの現メンバーであるブライアン・メイロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ、劇中の楽曲には主にフレディ自身の歌声を使用。「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描き出していく。「ナイト ミュージアム」のラミ・マレックがフレディを熱演し、フレディの恋人メアリー・オースティンを「シング・ストリート 未来へのうた」のルーシー・ボーイントンが演じる。監督は「X-MEN」シリーズのブライアン・シンガー。(映画.com)

感想

とにかく映画館で見て良かった。ラストの圧巻のライブパフォーマンスに、魂を揺さぶられました。Queenの名曲の数々に酔いしれる、それだけで最高の映画なのではないでしょうか。細かい事は抜きにして、ただただ音楽を楽しみ、そしてフレディ・マーキュリーの生き様を目に焼き付ける。往年のファンが懐かしみ、新規のファンをも呼び込むこの映画のパワーには、久々に驚かされました。

最後21分間のLIVE AIDのシーンは、特殊効果と、本物のライブ音源を使ったことで、近年稀に見るライブ映像となっており、爆アガりできるし、心の底から感動しました。最高の一言です。

テーマは「家族」

テーマを1つ挙げるとすれば、これでしょう。「家族」。フレディには挫折しそうなときも、素晴らしい家族の存在がありました。

まず、Queenというバンドが1つの家族です。トントン拍子にデビューし、人気になるのも早かったQueen。映画では、Queenの活動からフレディが一旦抜けて仲違いするさまが描かれていました。しかし、フレディはソロだとうまくいかない。やはり彼らが奏でる音でないと。さらに、音以上に、彼らがフレディを想う気持ちは、他の誰にも代われないものです。ドラマーのレジャーはフレディに強く当たりがちでしたが、彼が終盤、「君は伝説だよ」と声をかけるシーンは感涙ものでした。

両親と妹も非常によい家族です。父親との確執を最後に修復する、なんてベタなストーリーでしたが、それまでのフレディの描写にめちゃめちゃ感情移入して、号泣していました。「Good thoughts, good words, good deeds」(善き思い、善き言葉、善き行い)。いいフレーズです。

そしてフレディを支え続けたメアリーの存在。真実の愛を与えたジム・ハットン。彼らもまたフレディの家族と言えます。フレディが愛し、そして愛が返ってくる。なんと救われる存在だったでしょう。

批評家の評価と観客の評価の乖離

今作、映画の批評家からはあまり好ましくない点数を与えられています。ストーリーの簡素さからでしょうか。Queenの歴史的事実との相違からでしょうか。

正直、これだけ分かりやすいストーリーでも、観客はその音楽とフレディ・マーキュリーが実際に生き抜いた人生を体験するだけで、感動します。実際、僕も最後の方なんて感動しっぱなしでした。 こんなにも前評判と実際に観た感想が違う映画もあるもんだと思いました。

名曲「ボヘミアン・ラプソディ」といえば

映画のタイトルにもなっている、名曲「ボヘミアン・ラプソディ」。意味は難解ですが、曲には楽しさ・荘厳さ・不思議な魅力があります。レコード会社の社長が「ガリレオって誰やねん」と怒鳴ったシーンは笑いましたね。この曲を聞いたことがある人なら誰もが思ったことじゃないでしょうか。

ボヘミアン・ラプソディ」は名曲ゆえに、パロディが多いです。NHKの教育番組「ハッチポッチステーション」でグッチ裕三さんが作ったパロディもその1つ。完成度が高く、映画の公開も相まって再評価されているようです。

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うん、実に再現度高いし、面白い。グッチ裕三さん、最高です。

まとめ

主人公を演じたラミ・マレックが本作に与えた貢献は大きいでしょう。完璧なまでのフレディのなりきりぶりに、驚く人が多いのもうなずけます。いかに音楽が持つ力が大きいか、いかにQueenというバンドが素晴らしいか、いかに伝説を生み出したかー。この映画を観るだけで、すべて分かります。