デジモンアドベンチャー tri. 第1章「再会」 6点/10点

テレビシリーズから15年。高校生になった太一たちの新たな戦いが始まる。

本作は6部作を予定しており、再びデジモンたちに会えるということで、僕達デジモン世代では大きな話題となった。観に行った劇場ではグッズが完売していて本作の人気の高さが表れていた。

ただ、僕自身は...

 

正直コアなデジモンファンではないし誘われて観に行ったので、デジモンに対する理解は薄いかもしれないが、一(いち)デジモン世代として観た感想を。

15年ぶりということで、当時見ていた僕にとって最初に「butterfly」が流れたときは懐かしさで一杯になった。デジモンたちの声優はそのままで可愛らしいし、高校生の太一たちの声優も一新したが結構合っていて違和感は感じなかった。

デジモン進化時のBGMも昔そのままの「brave heart」で素晴らしい。所々に伏線が散りばめられていて続きが気になるストーリーではあった。

ここからは批判となってしまう。僕にとってキャラデザは問題なかったが、如何せん作画が安っぽく、劇場版のクオリティには達していない。音響に関しても満足いくものではなく、劇場で見る価値があるかと言われればそこまでない。

また、テーマが「再会」であるにも関わらず太一とデジモンとの再会シーンはあっけなく、もっと尺を使ってエモーショナルな演出をした方が良い。尺と言えば、最後のアルファモンとオメガモンの戦いはカッコイイが進化の過程が申し訳程度で、それぞれの進化体がワンカットしか登場しない。もっと時間を使っても良かったのでは?というところだ。

そして何よりのツッコミポイントは、太一の煮えきらない態度である。昔の太一はもっと突き進むタイプだったはずなのだが、今作では人や街を傷つけてしまうことに悩む。この思い悩む原因がかなり弱く、なぜそんなにくよくよするのかはっきり言って理解不能である。街が壊され新キャラクターの芽心(めいこ)のピンチなどを目の前にしても戦う決心をしない太一を見て幻滅してしまった。イライラしてきたほどである。

キャラ同士の掛け合いも昔のままなので、懐かしむぶんにはいいかもしれないが、全体として残念な部分が多い。期待しているファンが沢山いるなかで、その期待に応えられる作品になるのか、六部作の舵取りが大事となろう。