ガールズ&パンツァー 劇場版 9点/10点

アニメシリーズの終結から2年。戦車に乗って試合をするという、戦車道を嗜む女子たちの物語のその後を描く。劇場版の公開が1年延期されたのも、テレビシリーズで...

 

総集編を2回挟み、かつ最終回が3ヶ月遅れたことを考えれば納得であり、もはやお家芸といっても過言ではない。その分の作りこみは十分で、高まったファンの期待に応える、いや、それ以上の作品になっていると思った。

全体として満足度が高く、各キャラに見せ場が用意されていて、小気味よいテンポで繰り広げられるセリフの応酬はリズミカルで気持ちいい。ダレるところがほぼ無く、序盤と終盤の戦闘はもちろん、中盤においても西住姉妹の過去シーン、会長の奔走など、飽きさせない構成だった。

大画面をうまく使って大人数のキャラを配置したのは劇場版ならではの工夫である。戦闘シーンの作り込みは半端なく、CGおよびあの音響は映画館で見てこその迫力だった。特に戦車から顔を出したキャラの主観でのシーンの臨場感といったらない。

惜しいところとしては、廃校からの最終戦という流れがアニメの二番煎じだったので何か別の原因を用意しても良かったのではという点、西住流vs島田流という流派どうしの対決の印象が薄れてしまったという点がある。西住みほが定石に走ってしまったものの再び自らのやり方で攻めて自信を取り戻すなどの成長を見せる、という流れが分かりやすく描けていればよかったように思う。

しかし全体として見れば大変完成度が高く、新キャラが多く登場するもののそれぞれのキャラが立っており、見ごたえ十分で、映画でしか出来ないことをやってのけたという印象だった。

 

2015.12.7 追記

極上爆音上映で見てきました。↓

artichoke.hatenablog.com