あーてぃちょーくのおんせんブログ

9点

映画『すばらしき世界』試写会感想|西川美和監督の新たな境地(極力ネタバレなし)

試写会にて。結論から言うと、めちゃくちゃ良かったです。 ほんとはネタバレして書きたいところですが、試写会に行って一足先に観た自分としては少しでもこの映画を広めないといけない、、!という使命感があるので、できるだけネタバレせずに書きます。 本…

映画『ジョゼと虎と魚たち』感想|前向きになれるボーイミーツガール

アニメのジョゼ虎、かなり良かったです!僕としては好きな映画でした。 夢を追いかける大学生・恒夫と、外の世界を知らず自らの空想の世界で生きてきた車椅子の女の子・ジョゼが出会うボーイミーツガール。田辺聖子さんの短編小説が原作で、2003年には実写映…

映画『聲の形』感想|京アニの粋を集めて原作の良さを抽出

大今良時先生による原作がもう素晴らしくて、観たいと思っていた映画版をようやく鑑賞できました。一言で言えば、マスト・ウォッチな作品でした。 非常に丁寧な作画でパステル風の綺麗な色使いが作品の空気感とマッチしていて、それだけで素晴らしいなと思っ…

ドラマ『テセウスの船』真犯人ネタバレ感想(最終回更新)|せいやのファンで見始めたら、、「犯人が気になる!」

1−3話 4−5話 6話 7話 8話 9話 10話(最終回) 1−3話まで視聴。 『テセウスの船』、最初は僕の好きな霜降り明星のせいやがドラマ出演ということで見始めたが、緊張感のある展開で面白く見れている。 何と言っても主役の竹内涼真のみなぎるフレッ…

映画『37セカンズ』感想|障がいと性を扱いながらも普遍的な成長譚

生まれたときから脳性麻痺によって手足の自由がきかず、車椅子で生活する「ゆま」が、 親友の漫画家のゴーストライターとして働いており世に出ることができない息苦しさ、 性への興味、 母親の過保護への反感、 そういったことを感じながら1歩外へ出てみる…

映画『アラジン』感想|楽しく観れる実写版〜主役はウィル・スミス〜

ディズニーの実写化映画を見たのは『美女と野獣』以来2年ぶりだが、本作も素晴らしい出来栄えで感動しました。 (C)2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved. 砂漠の王国アグラバーで泥棒稼業で生計をつなぐ青年アラジンの前に現れたのは、お忍…

映画『響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』感想|代替わりと群像劇、『リズ』との比較について

いやー素晴らしい出来栄えでしたね。この作品を見ることで、改めて『響け!』が強いコンテンツであることを再確認しました。『響け!』というコンテンツが素晴らしいのは、「時の流れ」と「複数の視点」を描くことが出来るからだと思っています。 (c)武田綾…

映画『ボヘミアン・ラプソディ』感想・ハッチポッチステーション見ような。

映画館で見て良かったと思える、Queenの素晴らしいサウンド。ストーリーも普通に感動。鑑賞したのは奇しくも、フレディ・マーキュリーの命日11月24日でした。 あらすじ 感想 テーマは「家族」 批評家の評価と観客の評価の乖離 名曲「ボヘミアン・ラプソ…

007 スペクター 9点/10点

2015年のビッグネームの一つ、007シリーズの最新作を鑑賞した。その名は「スペクター SPECTRE」。この名を聞いてピンと来る人は007シリーズのファンであろう。ショーン・コネリー版007で何度か登場し、著作権の問題から行方をくらませた犯罪組織、それがスペ…

ガールズ&パンツァー 劇場版 9点/10点

アニメシリーズの終結から2年。戦車に乗って試合をするという、戦車道を嗜む女子たちの物語のその後を描く。劇場版の公開が1年延期されたのも、テレビシリーズで...

アポロ13 9点/10点

ほぼ実話という感動的なストーリーを素晴らしい音楽とともにテンポよく楽しめる。トム・ハンクスの出ている映画にハズレはない。彼の演技、クルーとヒューストンとの連帯感が心地よい。多少わかりにくい説明・編集のためマイナス1。

時をかける少女 9点/10点

細田守監督が一躍有名になった作品。ひと夏の体験を描いていて清々しい。甘酸っぱいというよりも爽やかな恋の描写もまたよい。タイムリープものに付いてまわる細かな欠陥をつくような野暮な真似はせず、純粋に自分の夏の体験を追憶したくなるような作品だ。

サマーウォーズ 9点/10点

『時をかける少女』(レビューは下から)でその地位を不動のものとした細田守監督作品である。 夏の田舎や大家族というノスタルジーあふれる要素と、アバターや電脳空間といった現代味のある要素をうまく融合させることで共感の得やすい名作になっている。...

風と共に去りぬ 9点/10点

4時間たっぷりと楽しめる。壮大な人間ドラマとスペクタクルである。人間の持つ本当に様々な感情と人間関係を、戦争という背景の中で描き切った傑作である。 主演のスカーレット・オハラ役、義妹のメラニー役を始めとする女優陣の演技も素晴らしく、物語にい…

海街diary 9点/10点

あえて感動的にする演出はないのに泣けた。それは人と人との複雑に思えるつながりを丁寧に描いているからであろう。"義理"や"建前"と、"本音"という日本文化に根ざしたストーリーは深く心に染み入る。