おんせんブログ的2018年映画ランキング
今年ももう大晦日ですね。色々な場面で「平成最後」という言葉が使われた今年、皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか。
僕は2018年の8月から、このブログ「おんせんブログ」を本格的に再開しまして、またポチポチと記事を更新し始めました。来年も継続的に記事をアップしていきたいですね。
さて年末ということで2018年に観た映画を振り返ってみますと、僕が今年観た映画は新旧合わせて「56本」でした。うーん。多いとは言えない、、。なんか映画ファンを公言できるのって、年100本からっていう謎の暗黙の了解がありますよね。
観た映画は少ないながらも、今年を振り返る意味で、劇場で観た映画トップ10作品をランキング形式でまとめてみました!完全なる独断と偏見と趣味と嗜好のトップ10です。
第10位 『カメラを止めるな!』
かなり話題になった本作。今年の話題賞は『カメラを止めるな!』で決まりでしょう。邦画の底力を感じました。まだ2館でしか上映されてない頃にすでに話題が凄かったんで観に行ったんですが、個人的にはまあ面白かったかな、くらいの印象です。ストーリーはネタバレ感満載のPVを見れば何となく分かるんですが、今作で大事なのはストーリーではない。むしろいかに笑わせるか、というウケ狙いを本気でやってるところがすごい。かなり笑いましたね。ちょうど上映後に上田監督と『勝手にふるえてろ』の大九監督のトークショーもあって、裏話を聞けたのも思い出深い。
第9位 『インクレディブル・ファミリー』
ピクサー作品『Mr.インクレディブル』の続編。赤ちゃんのジャックジャックがとにかく可愛い作品。仕事で働きに出る母、育児など家の面倒を見る父、という現代における家族の新しい姿を上手に描いています。ストーリーは読めてしまう展開ではありますが、とにかく演出のセンスがオシャレ。他のピクサー作品より群を抜いてオシャレです。監督が『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の監督だったこともあり、アクションシーンも見応えがありました。
第8位 『ヴェノム』
新たなユニバース「ソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター」の記念すべき第1作。ダークでシリアスな映画なのかと思いきや、蓋を開けてみれば主人公エディ・ブロックとヴェノムの関係性がすごく微笑ましいバディムービーでした。2人の仲の良い男友達感。日本ではかなり人気になりました。こういう映画がウケるんだな、と日本人の根底に流れるオタク魂を感じましたね。笑えるところが多くて楽しいし、中盤のバイクシーンは今年観たアクションの中でも随一の出来でした。
第7位 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
シリーズ最新作。56歳のトム・クルーズが、ほとんど全てのシーンでアクションをこなしていることに、感心を通り越して唖然とした本作。今年の流行語を借りれば、トム・クルーズ半端ないって〜。『ミッション:インポッシブル』シリーズは、とにかくリアリティーが高いんですよね。トム・クルーズ自身がスタントやるのもそうだし、ロケをちゃんとその場に行って撮影することによってリアリティーをググっと引き上げ、観客の没入度を高める。シリーズ最新作にして最も見応えのある作品に仕上がっています。個人的にはあのトイレの格闘シーンは2018年ベストアクションシーン賞をあげたい。
第6位 『万引き家族』
是枝裕和監督最新作。カンヌのパルムドールを受賞したことで俄然話題になりました。今年亡くなった樹木希林の、演技の粋を味わうことができます。海辺のシーンで海を眺めるときの、一瞬の目の表情だけで死期を悟らせる、究極の演技は誰にも真似できないんじゃないかな。彼女が亡くなったニュースを聞いたときは、あの演技は彼女自身の奥底から流れ出たモノなんじゃないかという気がしました。パリで撮っているという是枝監督の次回作にも期待したいです。詳しい感想は以下に↓。
第5位 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
アベンジャーズシリーズ最新作にして、MCU10年間の集大成。誰がこんな展開を予想しただろうか。アメコミ映画の常識を覆す衝撃のラストに、全俺が震撼しました。サノス強すぎ。かといってサノスがめっちゃ悪い奴かと言えば、あまりそうとも言えない。哲学をもった不思議な悪役キャラです。今年亡くなったスタン・リーにはこの作品を含め、数多くの楽しさやアメコミの面白さを教えてもらいました。新年4月公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』までにMCU全作品観たい。
第4位 『コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道』
ここらへん完全に趣味嗜好が表れていますね(笑)。アニメ『コードギアス』総集編の劇場版3部作の最終作。第1作『興道』、第2作『叛道』があっての本作。本作のための3部作ですね。劇場で見るからこその没入感、音響の良さによって、かなりの迫力で熱量が伝わってきました。ルルーシュの信念にはウルッときました。隣に座っていた女性が泣いていたのも納得の出来です。アニメ版とは異なる追加のシーンがあり、ルルーシュが生きていることを匂わせるラスト。完全新作『コードギアス 復活のルルーシュ』が新年2月公開となっています。絶対観ます。
第3位 『2001年宇宙の旅 IMAX版』
今年は『2001年宇宙の旅』の公開から50周年ということで、国立映画アーカイブでの70mmフィルム版上映やこのIMAX版上映、4K版Blu-rayの製作、さらにNHKで12月に新たに始まったBS8Kに合わせて8K版も製作されました。僕はこのうち、IMAX版を観ましたが、大画面の迫力で観る『2001年』はまた違った感動がありました。とにかく映像体験。映画の世界に入り込んで、宇宙の旅を体験しているような感覚になりました。欲を言えば、画質が良い8K版を大画面で観たいですね。
第2位 『ボヘミアン・ラプソディ』
映画館で観てよかったと思った映画。Queenはそこまで知らなかった僕でも、曲の力、Queenの結束、フレディ・マーキュリーの生きざまに、心が震えました。今作、批評家からの評判はそこまで良くなかったんですが、ここまで一般の観客と批評家との評価が分かれた作品も珍しいのではないでしょうか。特に、伝説のライブ「LIVE AID」の完全再現シーンには目を瞠りました。自分、こういう音楽が持つ力すごい、みたいな映画に弱いんです。ストーリーのドラマも実話を基にしているからこそ説得力がありました。もう1回観たい。
第1位 『リメンバー・ミー』
ピクサーの粋を集めた珠玉の作品。正直言って、最初のシーンだけで結末はこういうハッピーエンドだろうなとみんな想像できたはず。それでもこの映画が面白く感動できるのは、よく練られた脚本と、ピクサーによる極められた映像美のおかげです。メキシコの死者の日を題材に、とても温かい感情にあふれた作品でした。死者の世界の美麗なデザインも素晴らしかった。最後のシーンに涙しない人はいないんじゃないかってくらい。死者の日ですが、日本のお盆にも通ずるものがあり、先祖を敬うという根底の意識があるからこそ、日本人はより共感しやすいんだと思います。
ということで、今年の映画ベスト10はこんな感じになりました。
- 第10位 『カメラを止めるな!』
- 第9位 『インクレディブル・ファミリー』
- 第8位 『ヴェノム』
- 第7位 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
- 第6位 『万引き家族』
- 第5位 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- 第4位 『コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道』
- 第3位 『2001年宇宙の旅 IMAX版』
- 第2位 『ボヘミアン・ラプソディ』
- 第1位 『リメンバー・ミー』
来年も継続的に映画を観ていけたらいいなと思っています。よろしくお願いします。
それでは、みなさんよいお年と映画ライフをお過ごしください!